著者 渡辺雄二
2013年9月に読みました。
添加物関連の本はNo.5以来ですね。今回の本は実際に売られている商品を写して取り上げているのが特徴的です。
さらっと読めますので、一読して下さい♪
<著者の主張>
1.日本人は1年間におもな添加物だけでも7.68kg摂っている。
2.食品添加物は「食品」ではない。
3.「疑わしきものは、食べない」方がいい。
<補足・感想等>
この本は、①「食べてはいけない」添加物、②「食べてはいけない」と「食べてもいい」間の添加物、③「食べてもいい」添加物
と3段階に分けて解説しています。
①を中心に補足したいと思います。
まず、代表的なモノはタール色素です。赤○○号、黄●●号、などと書かれているものです。一度は見たことがあると思います。私は小学校か中学校の家庭科で耳にした記憶があります。原料は石炭ですから、イメージするだけでも身体に良さそうな感じはしませんね。
次は、「亜」が付くものと「○○酸Naや○○酸K」と書かれているものです。高校の化学で習った強酸の名前が書かれていたら避けるという方法でも代用できると思います。但し、例外があります。それは「クエン酸Na」と「酢酸Na」これは大丈夫です。(高校の化学では弱酸でしたね。)
今度は用途でくくります。
・防カビ剤(イマザリル、OPP【オルトフェニルフェノール】、TBZ【チアベンダゾール】、DP【ジフェニル】)
輸入フルーツで使われることが多いようです。私が利用しているスーパーでは、グレープフルーツの価格の隣に「イザマリルを使用しています」と書かれていました。
・甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリン、スクラロース)
ガムや低カロリー飲料でしばし登場します。ガムを噛む習慣のある私には痛い話です(;一_一)
・酸化防止剤(EDTA-Na【エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム】、BHA【ブチルヒドロキシアニソール】、BHT【ジブチルヒドロキシトルエン】)
EDTAと聞くと細胞培養の話しか頭に浮かびませんでした(苦笑)食品添加物にも存在するとは驚きです。BHAは洗顔・美容分野のピーリングかと思ってしまいました。こちらはベータヒドロキシ酸ですね。(この数行は一人言だと思って無視して下さい。)
その他、興味深かったのは「ウコン色素(ターメリック、クルクミン)」と「カゼインNa」です。
理由は、前者だとウコンは他のものもバランスよく含み、長い食経験上安心だが、色素を抽出して凝縮したもは毒性が観察されるという点。砂糖や油などと同じように、天然物でも精製されたものは害が生じるということでしょうか。後者だとカゼインはOKでカゼインNaはアウトという点。カゼインを摂って体内で代謝される際にカゼインNaに変換されることはないのかと思ってしまいました。カゼイン自体を問題視する本があるのでそれとの関連を連想しました。
<キーワード>
食品添加物 毒性LD50 食品表示
<関連文献>
『買ってはいけないお菓子 買ってもいいお菓子』(大和書房) 『食品添加物公定書解説書』(廣川書店) 『食品添加物の実際知識』(東洋経済新報社)
役に立ちましたらお願いします。
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