養生ブログ by食医の卵

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『ワイル博士の医食同源』

No.125
著者 アンドルー・ワイル
訳  上野 圭一


2014年2月に読みました。
ワイル博士は何度も登場しておりますね!

この本からは、ワイル博士の食事についての考え方を学ぶことができます。哲学的な部分もありますが、大部分は科学的な話です。といってもエビデンスということが強調されている訳ではありませんので一般の人が読んでも理解できると思います。ただ、栄養学科学生向けの教科書としても使えそうな感じがしました。体系的に順序立てて説明されているのがわかりやすいと思います。


<著者の主張>

1.健康食と快楽食は矛盾しない。

2.食事は重要な社交の場である。

3.食は健康を左右する因子のひとつである。



<学んだこと>

1.に関してはこんなお話が載っていました。
P28 栄養学者、食事療法の指導者、食事指導をする医療の専門家の多くが・・・。かれらは元来、おいしいものを愛する人ではないのだ。
 →→食べることは好きでも、作ることは管轄外と理解することもできるのではないかと思いました。だから料理ができなくても栄養学者になれますし、管理栄養士を養成する機関の教授にもなれます。これによって、作ることは管轄外の管理栄養士をどんどん輩出することができます(笑)

2.は、だからマニアはマニア同士でしか食事ができないということに繋がります。かつて、「酸化は悪」として、出された料理全てに抗酸化スプレーなるものを吹きかけた後に食事をする姿を目にしたことがあります。同士達は、「あの人は気が利くなぁ」と見ておりましたが、他人が見たら唖然とするでしょう。
自分について考えますと、私は家庭では一切乳製品を口にしませんが、外では口にしてますね。社交の場だからです。

3.は食について理解を深めていけばいくほど、わかってくることのような気がします。


以降は各論に入ります。

炭水化物・・・著者は砂糖などの単糖系(直接糖)によることよりも、GI(グリセミックインデックス)を重要視している感じがしました。P96に食事のGIの求め方が載っていました。

たとえば、あなたの朝食の炭水化物の総重量が60gで、内訳にトースト2枚(トースト1枚は炭水化物13g)が含まれていたとすれば、トーストは総重量の43%になる[26/60×100]。パンのGI70の43%は約30となる。他の炭水化物も計算して、合計した数値が、その日の朝食のGIということになるのだ。

このため、GIの高い食品を食べても、一緒にGIの低い食品を食べればいいんだよ!というのが主旨です。

アトキンス食(低糖質食)で直ぐに痩せる理由は興味深かったです。
P111 炭水化物を絶つと・・・グリコーゲンを使い始め・・・。グリコーゲンには親水性があり、貯蔵されているときには水と結合している。・・・グリコーゲン自身の体積の2~3倍の水と結合している。・・・グリコーゲンの貯蔵がへるにつれて、その水が尿となって出ていく。

要するに、初期に大半の人が痩せる理由は、体内の水分が抜けているから、ということですね。


他、第3章の「世界最悪の食事」、付録D「霞をたべて生きる可能性」は面白かったです。是非、一読して下さい♪


脂質・・・こちらはオメガ3(ω3)の話が軸でした。これは“No.15”で紹介していますね。
P136 現代人(アメリカのことだと思います。)の食生活におけるω6とω3の比率は20対1か40対1であり、石器時代の1対1とは全く異なっている。

著者はオメガ3の量より、オメガ6との比率を重要視しているようですね。また、α―リノレン酸から必須脂肪酸を作るのは効率が悪いから、直接DHA、EPAを摂る方がいいという考えです。
オメガ3に関する残念な話として、家畜の飼料が牧草からコーンになっているため昔以上にオメガ3を摂取することが難しくなっているということでした。


<キーワード>
体重 GI ω-3

<関連文献>
『動物の解放 改訂版』(人文書院) 『シュガーバスター―カロリー神話をぶっ飛ばせ!』(講談社) 『あるヨギの自叙伝』(森北出版)




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『私という病』

No.112
著者 中村うさぎ

2013年7月に読みました。

とても惹きつけられる内容でしたので一気に読んでしまいました。

まず、まえがきから抜粋します。

私としては、「中村の面白おかしくスケベなデリヘル体験記が読みたい~」という動機で多くの男性読者が手に取ってくれることよりも、数は少なくていいから、「私は、女であることにどうして馴染めないんだろう」とか「中村と同じように自分も性的自己確認に悩んだことがあるといった想いを抱えている女性読者の手に、この本が届くことを望んでいる。

この本は著者がデリヘルをやった経緯からデリヘルを通して自分の求めていたものを確認した一連の事が書かれたものです。しかし、残念なことにデリヘル→エロという思考回路しかない輩が多い為、上記のことが書かれております。そして、そのような輩の批判は文中に多数出てきます。
輩の気持ちはわからなくもないですが、ちょっと残念ですね(苦笑)

ですので、著者の希望に該当する人だけ読んで頂ければと思います。



<著者の主張>


1.この一連の行動の目的は、「自尊心の回復」であった。

2.人は多角的に自己を承認されたい。

3.私たちは、分裂した自己を抱えて生きている。



<感想等>

人間理解にとても役立ちました。著者は人間が持っている矛盾を非常にわかりやすく示してくれたように感じました。
また、私は負けず嫌いな性格ですので、著者の負けず嫌いさに共感してしまいました。

女性は妊娠・出産という男性にはない生物的役割を持っていますね。この価値観は時代がどんなに変化して多様化しても、一定の幅に収まるのではないかと思います。
つまり、どんな時代にも結婚・妊娠・出産の話が絶えなかったと推察します。ある種の刷り込みと言えるかもしれません。だからこれらのイベントに対して自尊心を傷つけたり、満たせない人が生じるのではないでしょうか?

1.に自尊心の回復を挙げました。もし、著者が負けず嫌いでなければ、別の方法でこのフラストレーションを解消したかもしれません。または諦めるという選択肢もあったと思います。しかし著者は、欲求不満に対して同じ土俵で戦った。ここが凄い所だと思います。

2.は「多角的に」という所がポイントだと思います。一面ではダメなんです。満たされないんですね。著者は仕事が評価されただけでは満たされなかった。女性の面も満たされたかった。


ただ、私が思うに全てが満たされることって極めて稀だと思います。
それは『二十洗脳』で書いた、「誰にも癒してもらえない不安や寂しさがついてまわるのが人間」だからです!


3.の理解のポイントは源氏名(著名)(仮名)です。ガラスの仮面も理解を助けてくれると思います。
抑圧された自己を解放しても、いつもの一貫性のある自分を保つためには、「これは別の自分だ」と言い聞かせることのできる何かが必要なんだと思います。






<キーワード>
自尊心 性 欲望

<関連文献>
『東電OL殺人事件』(新潮文庫) 『二十洗脳』 『美人とは何か?美意識過剰スパイラル』(集英社)







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『わかりやすいEBNと栄養疫学』

No.56
著者 佐々木 敏


前回紹介した講演会がきっかけとなってこの本を買いました。大学生の教科書というタイプの本です。
出版されたのは2005年11月です。

題名の「EBN」というのはEBMの栄養学バージョンです。(Evidence Based nutrition)疫学については後ほど。。

本の構成は大きく3つに分かれ、 ①EBNを知る ②栄養疫学を知る ③EBNの実例を知る となっております。
今回は、①の冒頭の内容を紹介します。皆様に是非知っておいて頂きたい内容です。

本の性質上、主張等は設けません。では早速!!



1.栄養学は実学であり、多岐の分野の学問にまたがっている。

 実学とは、世の中の役に立つことを目的とする学問のことです。世の中の役に立たないものは意味がないという立場です。では、本当に栄養学は実学としての役割を果たしているのか?“No.48”では厳しい指摘がありましたね。誰に問うても「栄養学は世の中の役に立っている」と言われるようにしていきたいと思っています。

 多岐の分野にまたがっているということは、別の解釈をすると、「難しい」ということだと思います。狭い範囲の知識では正しく理解できないこともあるでしょう。著者の研究室は東京大学大学院。日本のトップクラスですよね。栄養士の資格は短大・専門学校でも取れる。この知的水準のギャップは大きいと思います。医師と医学の関係と比較すればわかりやすいでしょうか。

 著者は栄養学を①食べ物のための学問、②メカニズムのための学問、③利用のための学問と分類しました。この分け方はわかりやすいなぁと思いました。
ほとんどの栄養士は①だけしか学んでいない?世の中も栄養士は①しか知らないと思っている?(言い過ぎか?)
上記の栄養学と栄養士のギャップと合わせて、この辺りが「栄養学は楽しいけど栄養士はつまらない」と感じる人が多い理由だと思います。

疫学は③に該当します。P11「たくさんのヒトの生活習慣や健康状態などを調べる研究分野を疫学(epidemiology)と呼ぶ」

私は大学生で最も興味を持ったのは②でした。基礎研究の世界はここです。しかし、食事は科学によって明らかにするよりも、伝統から学ぶことの方がよいということを知ってから②に対する興味が次第に落ち、③に対する興味が芽生えてきました。丁度この頃でしたね。ちなみに、①には端から興味がありません。今も同じです(笑)



メインの話は以上としますが、後少々・・・。

P20 「世界で初めて」はトップニュースになる。2番目は紙面が余ったら記事になる。3番目は見向きもされない。・・・世間が求める情報はつねに確実な情報ではなく、不十分な情報である。確実な情報を知らないにもかかわらず、である。
P22 「○○(ここに食品名が入る)が××(ここに病名が入る)を予防する」⇒「お店に走る」というのは、おろかな行動でしかない。思考と評価感覚が未熟な子どものやることである。」
⇒経験のある方、明日から卒業しましょうね!

P109~150 ここに栄養疫学の方法として、食事調査の方法が書かれています。そして過少・過大報告の問題が挙げられています。“No.48”で「栄養学でいま、もっとも知恵を絞って取り組まなくてはいけないのは食事摂取に関することだ。」とあったように、調査方法の妥当性・信頼性を高めるための研究は非常に大切だと感じます。



改めてこの本を読み返し、自分はまだまだこの本から学ぶことが沢山あると感じました。
もっと勉強しなきゃ~!!!


<キーワード>
疫学 統計学 健康情報

<関連文献>
『食事摂取基準入門―そのこころを読む』(同文書院) 『ヘルシーな加工食品はかなりヤバい』 『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)






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『笑いの医力』

No.31
著者 高柳和江

ここから数回、時間軸が前後します<(_ _)>
2009年4月に読みました。CAMの勉強をしていくと“笑いと免疫力の話”を耳にするようになりました。

笑い→→副交感神経→→免疫細胞

という流れですね!
とりあえず興味あるものには何でも当たってみるということで読みました。面白かったです。

「笑う門には福来る」を実践しましょう♪


<著者の主張>

1.1日5回笑って、1日5回感動しよう。


<感想と説明>

主張はとてもシンプルです。とにかく笑うことです。
上記の説明はP13にあります。

「1日5回笑ってというのは、型から笑いに入ること、1日5回感動しようというのは心からの笑いを引き出すこと。」

このくらいなら意識すればできるのではないでしょうか?
著者は、朝晩鏡の前と3食で行えばと書いております。

私もお風呂の中で声を出して笑うことと、風呂上がり鏡を見て【ニカッ】とするのを習慣にしてま~す(笑)


P26 Care Eliciting Behavior (行動を引き起こすお世話):甘えるという赤ちゃんの行動を引き起こすお世話のことを指すようです。初めて知りました。

P48 PNP…是非実践したいテクニックの1つです。これは、ポジティブ(P)ネガティブ(N)ポジティブ(P)の流れで話すというものです。

ex) 「お母さんって料理上手だよね(P)でも、今日の味噌汁は塩辛かったよ(N)今度、塩少なめでつくってくれたら何杯もおかわりするよ(P)」

P53 アイ・メッセージ…こちらがテクニックの2つめです。主語を私(I)にして愛情を持って相手の目を見つめて(アイコンタクトで)話すことだそうです。

ex) お父さんが娘へ 「お前、何時だと思っているんだ。もっと早く帰ってこなければ駄目じゃないか。」→→「お父さんは心配なんだよ。夜遅くなって事故にあってはいないかと思って。」

両方とも読むだけで納得できるイイテクニックでしょ♪

P69 表情筋:ポジティブな表情はシンメトリーに表れる。また、ネガティブな表情は男女関係なく左側で表わされるという論文があるとか!!

P76~ 笑いはエンドルフィンやドーパミンを出す。副交感神経を優位にし、NK細胞を活性化する。
P89 ラブラブなら免疫力が高まるが、けんかすると免疫力が下がり、傷の治りが悪い。
P146 10分笑うと2時間痛みが抑えられる。

P188 笑いと長寿の公衆衛生結果がでた。
  興味深いですね!!



お金の掛からない、時間も要らない、一人でできる便利な健康増進法だと思います!




<キーワード>
免疫力 感動 ミラーニューロン

<関連文献>
『病気が治る人の免疫の法則』(WAVE出版) 『免疫革命』













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