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養生ブログ by食医の卵

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旅が育む家族の絆と人間性 Part5 ~未来ある真の”旅育”のために~

2012年12月8日㈯、東洋大学白山第二キャンパスにて、東洋大学地域活性化研究所主催のシンポジウムに参加してきました。
幕内先生のブログでこの話が紹介されており、たまたま仕事のシフトが休みだったので行ってきました。
幕内先生とはネット上のやりとりはしておりましたが、実際に会ったのはこれが2回目だったと思います。大学院1年の夏以来ですから、3年以上ぶりですね。

この日のメインテーマは「旅(旅育)」であり、「食」ではありません。それでも参加したのは面白そうだったからです。
何がかというのは、まずチラシを読んで下さい。

旅育

わかりましたでしょうか?
このチラシに書いてあるとおり、幕内先生の担当は、「食育の失敗から旅育は何を学ぶのか」ということでした。
「食育の失敗」と断言しているところに惹かれましたね。笑


以下、幕内先生の話を中心に学んだことを記します。

・食べるための法律は3つある。
 ①監獄法 ②学校給食法 ③食育基本法

制定されたのも順番通りで、順に明治41年、昭和29年、平成17年となっています。

食育は法律の名前に入っておりますから、認知度が高くなって当然ですよね。
そしてこれには明確な戦略もありました。それは予算から読み取ることができます。

平成19年度 食育関連予算概算要求事項
平成25年度食育関連予算概算要求事項

他の年度は見ておりませんが、おそらく平成19年度がピークで、関連予算を含め約122億となっています。ただ、比較する際は文部科学省だけの予算の方が正確だと思います。
そうしますと、平成19年度は約21億円。対して平成25年度は約2.9億円です。

多額の予算を投じて食育を広めたわけです。その結果、何が起こったか・・・!?

「何でもかんでも食育」となった(T_T)

つまり、言葉が先行し中身が蔑ろになり、理念から遠くなったのです。

ここに新しい言葉の普及の難しさがありますね。
葉を広めれば広めるほど、使えば使うほど陳腐化する。それにより結局、自分で自分の首を締めることになる。

食育基本法を読むとこの理念は本当に素晴らしいと感じます。しかし、現実は中身の無いものになってしまった。
これが、幕内先生の講話の中心でした。

具体的には、ファストフードをはじめとする大企業、言い換えるとこれまで嗜好品の売上で業績を伸ばしてきた会社も「食育」と言うようになった。さらには学校をはじめ出前授業をするようになった。
そこで、自社の製品をどう説明するか・・・。

「うちの○○が身体に悪いのではない。」「食べ過ぎることが悪いのだ!」


企業戦略としてはいいんでしょうね。現在のファストフードや外食産業の状況からすると、一定の健康ビジネスを取り入れたことは正しかったと思います。

ただ、食育の歪みはこれだけではありません。

それは、民間資格の乱立です(・_・;)

検索すると本当にたくさん出てきます。お金を払えば誰でももらえるような資格もありますね。
悲しいのは、そのような資格を取ることを管理栄養士養成課程で奨めているような大学があることです。

医師・薬剤師・看護師などの医療職種に民間資格はありません。

幕内先生は厳しく、「食育の失敗は、栄養教育の無力さが露呈されただけだ。」
とおっしゃっておりました。

「食育はエビデンスがわかりにくい。だから、数値化した途端に裏を取られ墓穴を掘ることになる。」
「数値化できるものはある意味薄っぺらいものだ。」


ときどきこの言葉を思い出したいと感じました。


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多職種向け食育支援講習会

気づいたらblogの更新が1ヶ月以上を経っておりました・・・。
2013年度の記事に入る前にこちらを載せたいと思っていたためこうなってしまいましたヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。


2012年10月30日、武蔵野スイングホールにて東京都歯科医師会主催の「多職種向け食育支援講習会(第一回)」がありました。
職場の最寄り駅でしたし、たぶん職場で回覧されていた研修案内に載っていたので参加したのだと思います。


講演Ⅰ 「おいしさを広げる食育・食事~食べる力・味わう力を育むために~」
   講師 和洋女子大学教授 柳沢幸江氏

講演Ⅱ 「いま味覚教育が必要なわけ~五感磨きのすすめ~」
   講師 武井歯科医院院長 武井啓一氏


話を聞いてみたい内容だったとか、会ってみたい講師がいたなどという動機は全くありませんでしたが、実り多き研修会でした。


<講演Ⅰより>
・美味しいと感じる濃度: 甘味は5~40%、塩味は0.8~1.5%、うま味は単独ではない。 

・味の閾値: 甘味(ショ糖)は0.5%、塩味(食塩)は0.2%、苦味(硫酸キニーネ)は0.00005%
      ⇛多く摂ることが必要な物は閾値が高く、身体が毒だと判断するものは閾値が低い。

・嫌いなものを食べようとするとき、唾液はでなくなる。 

・乳幼児の舌の動きは、前後運動→上下運動→左右運動の順に獲得されていく。

・乳歯が揃うのは2歳半以降なので、それまでに食べないものは「嫌い」なのではなく「食べられない」ことが多い。
 ”食べない=嫌い”ではないということ。


<講演Ⅱより>

・フランスでは、小学校(8~10歳)で「栄養教育」と「味覚教育」が授業としてとりあげられている。

・味覚教育の柱に、「言語表現」も含まれている。

・美味しいと感じると、オレキシンによって体熱産生が上がる。これにより血糖値の上昇が抑えられる。

・アロマ=口に入れなくても、香りとして感じることができる嗅覚。
・フレーバー(風味)=食品を口に入れた際、舌の奥から喉にかけて感じられる味と香りの総称

・幼児に味覚教育が必要なのは、この時期が大脳皮質神経細胞の発達が盛んな時期だから。


____________________

また、参加者には『歯と口の健康からはじめる食育サポートブック』というものが配られました。
サポートブック

無料配布なのにこちらの内容がまた充実しております。

特に冊子の真ん中辺りにある、「乳幼児の食べる力の発達チャート 食べる力をつけるQ&A」は素晴らしいです!!
こちらはホームページからもダウンロードできますので、ぜひご活用下さい。
→→"東京都多摩小平保健所 子どもの歯科保健"


最後に余談ですが、冒頭に書きましたとおりこれは第一回で、第二回もありました。
第二回は平成25年2月18日、東京都歯科医師会館でした。

私はこちらにも参加しました♪(ただ、報告はblogの更新が滞ってるので端折ります。)
食と歯の関係は本当に密接です。栄養士と歯科医師がもっと強力にタッグを組んで仕事をしていけばと思います。



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平成24年度食育講演会

更新が滞っており申し訳ありません。
気づけば一か月も経っておりました(・_・;)


今回は、私のターニングポイントとなった出来事について書きます。
ターニングポイントというのは、 「私の転職のきっかけ」ということです。

平成24年6月8日(金)武蔵野公会堂にて食育講演会がありました。
この講演会は、自分で見つけて参加したのではなく、職場の上司に行ってくれと言われて参加しました。
今思うと、よく上司がこの講演会に行かせたと思います。病院栄養士には全く関係ない内容ですから・・・。
だからこそ、一番下っ端だった私が行くことになったというのもあります。

当時の上司も、部下が仕事を辞めたきっかけは自分がなんとなく行かせた出張だった!
な~んて明かされたら相当びっくりすると思います。私には本当にありがたい出来事でしたね♪


この日のテーマは、 『共にたべること ~共食が育むもの~』で、演者は津田塾大学 教授 外山紀子氏でした。

昨年度のダノン講演会”や放送大学で発達心理学を学んでいたこともあり、私にとってこの日の内容はかなりツボでした♪

では、役に立つ話をいくつか挙げます。

・食物の社会的分配をするのは人間のみ。
 ライオンなどがチームで狩りをして食べ物を分けるのは、生物学的分配といいます。社会的分配とは、生物学的に必要性のない積極的な分配のことを指します。また、チンパンジーは、小さい方・まずい方を乞われて与えるという行動をするが、自ら差し出す分配はしないそうです。

・共食は食欲を増加させる。
 全世界共通の見解です。大人の我々は宴会を思い浮かべればなんとなく共感できますね(笑)幼児においては、30%程度摂取量が多くなるという報告がされています。これからの超高齢社会でも必要になってくる視点ではないでしょうか。

・幼児は「新奇性恐怖」が強い。
 雑食性動物は環境への適応力が高い一方、毒性のある食べ物を誤って摂取してしまうリスクがあります。
 このため、未知の食べ物を口にすることに対して恐怖心というものが備わっています。これが新奇性恐怖です。
 離乳食が完了した頃(2歳前後)から強くなるそうです。だから、共食し親が食べている姿を見せることが大切になります。


最後に・・・
近年の母親世帯と祖母世帯では、情報に対する収集~判断が違うという話がありました。
簡単に述べますと、母親世帯は専門家の情報を信頼し、祖母世代は親戚や親の話を信頼してきたというものです。
これは特に食に関する情報で顕著だということです。冠婚葬祭の事や、冬服のしまい方などは母親世帯も親の話を参考にするようです。
これは現代の食に関する情報の氾濫状態をよく表しているような気がしました。そして、専門家が安易な情報発信して、対象者を追いつめてはいけないということを改めて考えました。


帰り道、NSTや輸液や治療食などよりも今回の話の方がずっと自分にとって魅力的だったなと思っていました。
こうして自分の居場所を変える(転職する)気持ちが徐々に高まっていき、本当に転職することになりました。


<関連文献>
『なぜひとりで食べるの―食生活が子どもを変える』(日本放送出版協会) 『知っていますか子どもたちの食卓―食生活からからだと心がみえる』(日本放送出版協会) 『普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓』(新潮社)



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『特定保健用食品の効能の科学性に疑義』

2011年11月22日(火) 品川区の「きゅりあん」で開催されました。

主催:早稲田大学スポーツ科学研究センター/NPO法人アジア運動栄養健康科学研究所
協力:株式会社 日本栄養新報社


鈴木先生を知ったきっかけはこのテーマです。
2009年11月14日の朝日新聞に“効能があいまいな「トクホ」は廃止を”というオピニオンが載っており、これを目にしました。

2010年の第64回日本栄養・食糧学会でも、これに関する発表をしており、この時はフロアで拝聴しました。当時、鈴木先生の前までの発表と会場の空気がガラリと変わった印象を覚えております。
タブーに切り込んでいるという・・・そんな感じでした。学会には企業ブースというものがあるので、特定保健用食品(以下、トクホ)関連の企業の方々も大勢聞いていたと思います。そのせいですかね・・・。


トクホは科学的根拠を持つ健康食品として販売されております。これによって、ある意味、他の健康食品よりも信頼できます。ただこの「信頼」というのが難しいですね。私のいう信頼は、効果の信頼ではなく、安全性の信頼です。
例えば、ネットや健康食品店で「海外で人気の○○」というような健康食品があったとします。私はこーゆーのには効果どころか害すらある可能性があると思っています。海外の旅行先の路面販売の人が「これは○○に効くんだ」などというのを鵜呑みにするのはもっとリスクが高いと思います。

実際に健康食品に関する問い合わせは、非常に多いです。→→“参考資料①”
最近の通知はこちら→→“好転反応”


科学的根拠を持つ健康食品について、鈴木先生は、「実験が科学的に行なわれただけであり、実験条件を変えれば結果は異なる。」「科学的は普遍的ではない!」とおっしゃっておりました。

また、それぞれの演者からは「生活科学的条件」という言葉が何度も繰り返されておりました。
あまり馴染みのない言葉のように感じましたが、私たちにとって意味のある科学的根拠は、「生活科学的条件」であることは疑いようもなく、イイ言葉を知ったなぁと思いました♪

もし、誰にでも効果があったらそれは食品ではなく薬だと考えましょう。実際には薬でさえ効きに個人差があります。だからトクホでは、用法・用量が書かれております。(薬は服用ですね)しかし、それを理解し遵守している人は少ないと思います。
つまり、消費者は普遍的なものとして使用している人が多いということですね。トクホも他の健康食品も、薬事法に触れないように、様々なニュアンスで読み手に伝えたいことを訴えております。この過程で読み手が自分の都合のいいように解釈している現状がありますね。


トクホの中で少しややこしいのは、ヤクルトやヨーグルトです。
こちらはトクホ制度の成立以前から消費されておりました。そしてトクホ制度ができて「トクホ」になったわけです。
このようにトクホ前からあった商品が後付けで認可されたものと、トクホの認可を受けるために作られた商品は分けて考えた方が良いでしょう。


最後に、
こうして鈴木先生はトクホに対して様々な問題提起をなさっていたわけですが、どちらかというとこちら側よりもあちら側の都合で世の中が進んでいると感じております。

トクホのコーラが出たことにはビックリし、またこれが売れていることにも驚きました。
ついにはビールまで出るようです→→“ノンアルコールビール”

科学者・研究者の品位を問いたくなってしまいます。売れれば何でもいいのか?消費者のニーズが最優先事項なのか?
認可側もですね。 制度当初の目的は?倫理・理念は?


2015年度からは、健康食品表示の規制緩和も始まります。→→“クローズアップ現代(動画あり)”


大きな悲劇が生まれないことを祈ります。。。




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『ダンベル体操と和風ごはん食で健康づくり・寝たきり防止』

2011年9月17日(土) 品川区の「きゅりあん」で開催されました。

主催:早稲田大学スポーツ科学研究センター/NPO法人アジア運動栄養健康科学研究所
協力:株式会社 日本栄養新報社


知ったきっかけは覚えておりませんが、故・鈴木正成先生のお話を聞けるということで参加しました。
次回の記事も、この研究所の話になります。
訃報を知った時は大変驚きました。直前までピンピンしていた姿を拝見していたわけですから・・・。
学会で1度、こちらの会で2度お会いしただけでしたが、非営利に純粋に社会の為に御尽力されていた方だったと思っております。
このNPOの活動が継続できなくなってしまったことが本当に残念であります。


さて、それでは、当時この場所で学んだことを書きます。


“タイトルにダンベル体操と和風ごはん食”とあるように、健康づくりには、運動と食事が欠かせません。どちらか一方では成立しません。栄養学の分野にいる人は、自分たちの存在意義を示したいのか、自己主張したいのかわかりませんが、食事の方を強調する傾向があるように感じられます。ダメですね(苦笑)

イイ意味で自分たちの領域の限界を知っている人が、良識のある専門家だと思っております。


そこで、まずお伝えしたいことは、「たんぱく質合成を促進する食べ物はない」ということです。このことは、鈴木先生が繰り返し述べておられました。
確かに、食事をしただけで筋肉がついたら怖いですよね。そしたら、現在、極端な糖質制限食をして超高たんぱく食になっている人はみんなマッチョになっているわけですから・・・。
だから運動する必要があるんですね。そして、筋肉は運動によって高齢になっても増えることがわかっております。
大昔であれば、食事+日常生活で身体が鍛えられていた時期があったと思います。しかし、“No.62”にありましたように、現代人の日常生活では筋肉に十分な負荷がかかりませんので、現代文明人は運動しましょう!!

たんぱく質摂取と筋肉の話なら、納得いく人も多いと思います。
どうやら骨も似たような感じで、カルシウムだけ摂ってもダメなようです。なのに、「骨→骨折→カルシウム摂取」が世の中の情報では最初に来ますよね。「骨折予防のためには運動だ!」って声を挙げる人には中々出会いません(;一_一)


話を筋肉に戻します。
どうやったら効率的に筋肉を増やすことができるのか?
この問いに対するお話がありました。
“Chronic effect of light resistance exercise after ingestion of a high-protein snack on increase of skeletal muscle mass and strength in young adults.”

ポイントだけ挙げますと、
・食事は、通常の食事を摂った上で3時間後にたんぱく質を含んだ食事をする。
・運動は、この間食後のタイミングで行ない、かつインターバルが多い運動の方が良い。

となります。

簡潔すぎてわかりずらいですね・・。
もう少し書くと、食後3時間後にたんぱく質15㌘程度、摂り、その30分後に運動します!
また、筋肉を効率的に増やすためには、どうも血液量の変動が関係しているとのことでした。
この話を聞いたとき、「加圧トレーニング」のことが頭に浮びました。
こちらも筋肉に圧をかけた状態でトレーニングを行い、それを解くことによって、筋肉へ一気に血液が流れています。
細かなメカニズムはともかく、腑に落ちた話でした♪


満足した私は、ダンベルを買って帰りました!現在も愛用しています(*^^)v



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