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養生ブログ by食医の卵

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『幼児教育と脳』

No.92
著者:沢口俊之


2012年3月下旬に読みました。
私は栄養・食事はさながら、能力開発・自己啓発などにも関心がありますのでこれまでも脳関連の本はいくつか読んできました。ただ、幼児を中心とした本は初めてでしたね。どうしても常に興味の中心は自分に関係することですから・・・。幼児期の学習法を知っても今の自分にはあまりメリットなさそうですもんね(苦笑)
でも、これは仕方ないのかもしれません(読んでそう思いました(*^^)v)



<この本から学んだこと>



1. ヒトの知性は多重である。


2. 8歳までの教育が超重要!


3. PQ教育の環境を整えよう。





<感想>
この本はしばし専門用語が登場しますので、難しいと感じられる方も多いかもしれません。PQというのは著者の持論を展開する上で重要なキーワードです。PQ=Prefrontal Quotient(前頭前知性)これは人間らしく社会を生き抜くために必要な知性と説明すればよいでしょうか?(著者の方、不適切でしたらすいません<(_ _)>)

ただ本ブログの中心はそこでは無いのでこれ以上深入りするのは止めに致します。

今回私がお伝えしたいのは、どちらかというと1と2の方なのです。というか主に2番です。

【8歳までが勝負】を、食事に置き換えるならば、

この頃までに健全な味覚の育成(教育)、食習慣の確立(教育)が必要だ!!ということになるかと思います。極端な話、毎朝カップラーメンを食べていたら、「朝食=カップラーメン」というのが普通になるでしょうし、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の味覚も日本人らしく育まれないことは想像に難くないと思います。

もしそうなってしまえば、化学調味料のような濃い味付のものしか美味しいと感じられなくなってしまう可能性は高いでしょう。味の濃淡も理解できないと思います。


(少々脱線します)
例えば、うま味成分であるグルタミン酸は舌の味蕾に受容体があるため(この発見によってうま味が基本味として認められた)うま味の認識は世界共通でも良さそうですがそうはいかないようなのです。

実際、日本の出汁とアジアの魚醤は共にうま味を料理に使うという点で類似しております。しかし、日本人は出汁の美味しさがわかっても、魚醤の美味しさがわかるかというと難しいようです。
私もナンプラーを口にしたことがありますが、匂いの方が気になってしまいました。同様に他国からすると出汁の匂いが嫌という意見が上がったりするようです。

つまりここには、後天的要素があるということだと思います。それは幼い頃培った食体験に基づくものだと言って良いのではないでしょうか。著者の言葉を借りるならば、脳内にフレームが形成されているかどうかということになると思います。


大人になるといろんな付き合いがありライフスタイルの変化により、子どもの頃と食生活は大きく変わってしまうこともあるでしょう。生きていく上では仕方が無い部分も多いと思います。
そうなってしまったとしても、幼少期に培った味覚と食生活が健全であれば、自動的に身体がそれを求めるのではないかと思います。

子どもの食生活を考える上での優先順位は何か?考えさせられました<(_ _)>




<キーワード>
脳 PQ教育 可塑的変化 


<関連文献>
『0歳 教育の最適時期』(ごま書房) 『「私」は脳のどこにいるのか』(筑摩書房) 『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』(河出文庫)









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『病いは食から 「食養」日常食と治療食』

No.75
著者 沼田 勇

著者は医師です。NPO法人日本綜合医学会、第四代目会長を務めていらっしゃったようです。
→→日本綜合医学会

これまでの東洋医学&養生シリーズとは違って、この本は2012年8月に読みました。当時、読みたいなぁと思って読めていなかった本でした。
初版は1978年で、副題にありますように食養に関する事が書かれています。
現在、いろいろな方が様々な立場で健康になる方法や食事の取り方・考え方を語っておられます。流行る人、消える人様々ですね。
その方々も大抵先人の影響を多かれ少なかれ受けていると思います。だからその出発点を知ることが、本質を知るためにも、今後自分が振り回されないためにも必要だと、私は思います。



<本書の内容>


1.食養の始祖は石塚左玄である。

2.左玄の思想は5つに大別できる。

3.この5つの思想を大切にしよう!  




<詳細>

上のまとめ方、あまり上手くないかもしれませんがご勘弁を(--〆)


前回もお伝えしましたように、食養という情報を紐解いていくと、必ず石塚左玄という人物に出逢うことになります。ですから、始祖と言ってもよい気がします。その前となると、貝原益軒の『養生訓』ぐらいしか見当たりません。左玄氏に師匠はいたのかということに関しては、調べきれていません。


左玄氏の5つの思想は以下のようなものです。

食物至上論(食本主義) 命は食にあり、病いは口にあり、ということ。

人類穀食動物論(穀物主義) 本来肉食動物でも草食動物でもないということ。

身土不二論(風土食論) その土地、その季節のものを食べよということ。

一物全体食論(自然食主義) 食物はなるべくその全体を丸々食べよということ。

陰陽調和論(均衡食主義) 自分の体の類型を知って食物を選べということ。



私自身、この5つの思想はイイと思っています。共感できます。ただ、これを実際の食生活へ取り入れていく時、歪みが生じてしまう危険性があると思います。

実際この本の第二章の二番は “食養”による治療の基本と症例 となっています。上記の5つの思想から導きだされた??食事法により、良くなった症例が記されています。
私はこの内容に強い違和感を覚えました。混乱しそうな方は読まない方がいいでしょう。



この本を読んで、石塚左玄からどのようにして派生していったのかということが少しわかったことが一番の収穫でした。
もう一つの収穫は、 You are what you eat
という言葉の起源がわかったことです♪
19世紀ドイツの哲学者である、フォイエルバッハという人が遺したものだそうです。



<キーワード>
石塚左玄 食養 玄米


<関連文献>
『化学的食養長寿論』(日本CI協会) 『無双原理・易―「マクロビオティック」の原点』(サンマーク出版) 『養生訓』(講談社学術文庫)







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『養生訓』

No.69
著者 貝原 益軒


今回は本番養生訓です。養生訓を訳した本はいくつかあります。講談社のがオススメです。
前回よりもう少し詳しい説明を加えたいと思います。



1.内欲
内欲はさらに4つの欲と七情に分かれます。
4つの欲は、飲食・好色・睡眠・饒舌となります。言い換えると、三大欲求+御喋りです。この記述から、この頃にはもう三大欲求の認識があったということがわかりますね。

七情は、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚です。感情の浮き沈みが激しいのは良くないといったところでしょうか。

欲をがまんするのは『易経』の戒めだからだそうです。

2.外邪
外邪は、風・寒・暑・湿となります。特に、風と寒に用心せよと書いてあります。冷えが良くないと経験的にわかっていたのでしょうね。



前回、“忍”という漢字を紹介しました。反対の語として“恣”が挙げられていました。他にも一字として「嗇(しょく)」という字が登場します。



3.薬と鍼灸について
 薬と鍼灸を使うのはやむをえない下策と言っています。それは養生すれば必要ないからです。こうして養生を上策としています。
 この考え素晴らしいですね♪


ここで、養生訓に登場する私の大好きな諺を紹介します。
 
『禍は口より出で、病は口より入る』

この諺は、古人がと紹介されているとおり、他の本にもしばし登場します。
“君子危うきに近寄らず”と同じくらい好きですね!

もう1つ、好きな言葉があります。
これは、飲食欲を抑えるという所に出てくる言葉です。
「飲食の欲を恣にする人は義理をわする。これを口腹の人と云(いい)いやしむべし。」

現代の食べ放題、大食い、ジャンクフード、ジャンクドリンクはこれですね。
人間の幸福な時間が口腹なのは、昔から変わらないようです(笑)


 養生訓には様々な、「気」という言葉が登場します。それだけ気というものが身近だったのかなぁという気がしました(笑)
具体的には、食気・穀気・血気・山気・胃の気・心気・神気など、日常語のように出てきます。こーゆー身体感を持つこと自体が養生の第一歩のような気がします。

また、「養生の道」「養生の術」という言葉もしばし登場します。
実はこの辺りがとても大切だと思っています。これが健康とは異なる部分でしょう。
何が言いたいかというと、
養生ということ自体に、「どう生きるか」ということが内包されているのです!
健康という言葉から、生き方は連想しないでしょ?

養生訓にも紹介されているのですが、次回その部分が載っている本を紹介します。

また、健康についての本はいずれ紹介します。






<キーワード>
養生 氣 道 術

<関連文献>
『荘子』(岩波書店) 『易経』(岩波書店)『足るを知る 自足して生きる喜び』(朝日新聞社)










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『良いおっぱい 悪いおっぱい』

No.42
著者 伊藤比呂美

2012年6月上旬に読みました。今回は時間軸からズレたアップです(^^ゞ

幕内先生のブログ、2010年9月8日の記事に載ってます。
初版はなんと25年前!!それが絶版になっていた所から再び、文庫化されたというユニークな本です。

題名から母乳の質に関する本かと思うかもしれませんが、内容は妊娠・出産・授乳・育児に関して、ありのままに書かれたものです。

率直な感想は“面白い”でした(*^_^*)
妊娠・出産に対して不安がある方を勇気づけてくれる本だと思います。読んだら、妊娠も子育ても楽しめるようになるのではないかという気がします。



<内容の詳細>

P33 太る太らないについて
 …妊娠しているということをカクレミノにして食べたいだけ食べる、どんなことをしていても10kgは太るんですから、食べたいという事実と、増えた体重との相関関係をあまり気にしないことにする。ほんとに楽しい、極楽のような9カ月でした。  

P71 Q&A 妊娠中を快適にすごす方法を教えて下さい。
 太りますが、気にせず食べることです。一生のうちで妊娠中ほど、どうどうと、神経症的でなく、過食できる時期はないのですから、それを充分楽しむことです。


・どれほど女性がダイエット・容姿・体重に行動を左右されているか存じ上げませんが、どうぞ妊娠中は上記のように食事を楽しんでいただきたいと思います。

  
P113 授乳の方法
 …自分が哺乳類である、という昨今人間が忘れかけている大真理を再確認できます。


・大事なことだと思っています。



P155 <育児編> まとめ
 がさつ、ぐうたら、ずぼら
 何しろこれさえきちっと押さえられれば何も問題は起こりません。育児ノイローゼ子殺しも大丈夫です。


・この言葉が大変気に入りました。
 少々脱線しますが、今の世の中、「完璧主義」が蔓延っているように感じることが時々あります。例えば、仕事では効率が最優先され、徹底的に無駄を排除することが美徳とされる。このような風潮があらゆるところに垣間見られるような気がします。何でも白黒つけることが求められることもあります。しかし何でもそうである必要もないと思います。グレーでもいい、むしろグレーの方がいいこともある。そんな優しさを感じました。



かつては大家族と呼ばれるような、何人もの兄弟がいる家庭がありました。その頃、子どもは【授かりもの】でしたが、次第に【作るもの】に変わり、昨今では体外受精なので【作ってもらうもの】に変わろうとしています。
ここまでくると、妊娠は非日常、すなわち異常事態という点で「病気」に近いものと捉える人が出てくるかもしれません。

しかし、妊娠は病気ではありません。

そのことだけは忘れないで頂きたいと思います。

最後にもう一度、この本はこれから出産する人に是非読んでいただきたい!きっと肩の力が抜け、妊娠・出産・授乳・子育てを楽しむことができるようになると思います。



<キーワード>
妊娠 出産 授乳

<関連文献>
『お産革命』(朝日新聞社) 『こんなときお母さんはどうしたらよいか』(暮らしの手帖社) 『赤ちゃんのいる暮らし』(筑摩書房)







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『夜中にチョコレートを食べる女性たち』

No.27
著者 幕内秀夫

2009年7月に読みました。幕内先生がこれまでとは異なった新しいテーマに踏み込んだ本です。
巻末には以下のように書かれております。

「…若い女性の食生活の問題は「性」の問題を除いて考えることはできないのではないか。おぼろげながらそのように考えだしたのは、10年以上も前になるような気がする。私のような食生活指導を仕事にしている人間が「性」の問題を語ることは、はたして適切なのかと…。…あまりにも広いテーマになってしまった…。」


粗食のすすめをはじめいくつかの本は、程度の差はあれ軸は同じ所にあると思います。だから極端な話、何冊も本を買わなくても一冊を熟読すれば、著者の主張は理解できると思います。

しかし、この本は上記でも述べましたように新たな観点から書かれているのでこれ以前の本を読まれていても新しい発見が多いと思います。
また、私は少し前に粗食のすすめを読んだばかりでしたので、微妙ながら主張が変わってきた点にも気づくことができました。


では、いつも通りいきましょうか。

<著者の主張>


1.性の貧困が食の快楽へと導いている。

2.女性の食生活は、無自覚で迫力のない高脂肪食になる危険がある。

3.1日2回【白いご飯】を食べよう。



<感想>


まず、第一章が“夜中にチョコレートを食べる女”というテーマで、これまで著者の本では見たことの無い内容が書かれています。この内容がとても斬新で一気に読んでしまいました。それくらい引き付けられます。
20~40代であれば、男性・女性どちらでも思わず「ハッ自分のこと!?」のように驚くことがあるように思います。ここに【性】に関する問題書かれております。日本ではあいまいにされがちなこともキッチリと!


2.に書いた言葉は、第三章の末に出てきます。【無自覚で迫力のない】という言葉が現実をとても上手に示していると感じます。

国民健康栄養調査でも、脂質エネルギー比率が30%以上の人は、男性が20.7%に対し女性は28.5%と女性の方が高値になっています。にもかかわらず、20代女性のやせ(BMI<18,5)は29.0%という高さです。
針金女の無自覚で迫力のない高脂肪食という現状が理解できるのではないでしょうか?
これは怖ろしいことだと思います!!


3.の主張は【白いご飯】です。これは187ページに、『「白いごはん」というのは、チャーハンやカレーライスではなく、味の付いていないごはん(白米)を食べてほしいという意味だ。』と書かれております。

幕内先生は、「手の届く提案」を大切にしておられます。
このため、粗食のすすめなどでは、未精製の穀物が食生活を考える10カ条に入っていたのが「白いご飯」になったのだと思います。だからこれは、主張の変更ではありませんね。これは現状の食生活が悪化し、未精製の穀物を提案するのはハードルが高い現実になってしまったからだと思います。残念ですね。



最後に一言。。

この本は若い女性に是非とも読んで頂きたい一冊です。きっと役に立つでしょう♪









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