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『私という病』

No.112
著者 中村うさぎ

2013年7月に読みました。

とても惹きつけられる内容でしたので一気に読んでしまいました。

まず、まえがきから抜粋します。

私としては、「中村の面白おかしくスケベなデリヘル体験記が読みたい~」という動機で多くの男性読者が手に取ってくれることよりも、数は少なくていいから、「私は、女であることにどうして馴染めないんだろう」とか「中村と同じように自分も性的自己確認に悩んだことがあるといった想いを抱えている女性読者の手に、この本が届くことを望んでいる。

この本は著者がデリヘルをやった経緯からデリヘルを通して自分の求めていたものを確認した一連の事が書かれたものです。しかし、残念なことにデリヘル→エロという思考回路しかない輩が多い為、上記のことが書かれております。そして、そのような輩の批判は文中に多数出てきます。
輩の気持ちはわからなくもないですが、ちょっと残念ですね(苦笑)

ですので、著者の希望に該当する人だけ読んで頂ければと思います。



<著者の主張>


1.この一連の行動の目的は、「自尊心の回復」であった。

2.人は多角的に自己を承認されたい。

3.私たちは、分裂した自己を抱えて生きている。



<感想等>

人間理解にとても役立ちました。著者は人間が持っている矛盾を非常にわかりやすく示してくれたように感じました。
また、私は負けず嫌いな性格ですので、著者の負けず嫌いさに共感してしまいました。

女性は妊娠・出産という男性にはない生物的役割を持っていますね。この価値観は時代がどんなに変化して多様化しても、一定の幅に収まるのではないかと思います。
つまり、どんな時代にも結婚・妊娠・出産の話が絶えなかったと推察します。ある種の刷り込みと言えるかもしれません。だからこれらのイベントに対して自尊心を傷つけたり、満たせない人が生じるのではないでしょうか?

1.に自尊心の回復を挙げました。もし、著者が負けず嫌いでなければ、別の方法でこのフラストレーションを解消したかもしれません。または諦めるという選択肢もあったと思います。しかし著者は、欲求不満に対して同じ土俵で戦った。ここが凄い所だと思います。

2.は「多角的に」という所がポイントだと思います。一面ではダメなんです。満たされないんですね。著者は仕事が評価されただけでは満たされなかった。女性の面も満たされたかった。


ただ、私が思うに全てが満たされることって極めて稀だと思います。
それは『二十洗脳』で書いた、「誰にも癒してもらえない不安や寂しさがついてまわるのが人間」だからです!


3.の理解のポイントは源氏名(著名)(仮名)です。ガラスの仮面も理解を助けてくれると思います。
抑圧された自己を解放しても、いつもの一貫性のある自分を保つためには、「これは別の自分だ」と言い聞かせることのできる何かが必要なんだと思います。






<キーワード>
自尊心 性 欲望

<関連文献>
『東電OL殺人事件』(新潮文庫) 『二十洗脳』 『美人とは何か?美意識過剰スパイラル』(集英社)







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