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『進化しすぎた脳』

No.116
著者 池谷 裕二

こちらも2009年5月頃初めて読んだものを、2013年10月に再度手に取りました。
前回紹介したものは二人の対談、今回は著者が生徒へ講義している形となっています。でも全く堅苦しくありません。ですのでこちらも大変読みやすいです。

内容は前回と重なる部分よりも新しいことの方が多いですね。セットで読むと理解が深まると思います。



<著者の主張>


1.ヒトの脳は、身体の能力と比較して進化しすぎている。

2.人間だけが言葉を操っている。

3.人間の行動のほとんどは脳の奴隷にすぎない。



<感想・補足等>

前回と全く同じことを書きますが、成功哲学などで語られていることが科学的に裏付けされているなぁという印象を受けました。

まず、1.の説明から入ります。

ヒトの脳を他の動物と比べると、ネズミやチンパンジーよりは大きさもシワの数も立派です。ただし、イルカの脳はヒト以上に立派です。しかし、イルカの知能は人間の3歳児程度と言われています。

何故、イルカの方が立派な脳を持っているのに人間の方が賢いのか。

結論を言うと、ヒトには手も足もあってさらに言葉を操れる咽頭があるから、すなわちイルカよりも身体が発達しているからです。

カナダの脳外科医ペンフィールドがつくった、身体の部位と大脳の関係を示した「脳地図」というものがあります。
この脳地図はかなり後天的につくられるのです。このため脳の地図は脳ではなく身体が決めていると考えることができます。
つまり、イルカの脳は宝の持ち腐れということです。しかし、ヒトも同じだというのが著者の考えです。

生まれた時、腕が10本で指が20本になっても適応できるだろうという話には少々驚きました!


2.に進みます。

人間だけというという部分に疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれませんね。チンパンジーは100くらいの単語を覚えるそうです。しかし、人間が教えた場合であり、文法はできません。そして自分で言葉を生みだしたりしないのです。故に「人間だけ」と著者は考えています。

そして言葉によって人間は抽象的なことを考えられるようになりました。その結果、クオリア(覚醒感覚)を生み出し、さらに【心】をつくった。という話に発展していきます。

このことを理解するには、著者が「意識」の定義をP170で

①表現の選択[をできること]
②ワーキングメモリ(短期記憶)
③可塑性(過去の記憶)[選択するための根拠として用いる]

としていることを覚えておくといいですね。

この辺りはかなり省略しましたので興味のある方は第2章を読んで下さい。

P189にとても興味深いお話が載っています。ボタンを押すという実験で脳波を調べたら、脳が動かそうと準備をした後にボタンを押すという意識が表れたとあります。

私たちは身体を自分の意識(自由意志)でコントロールしているつもりだけど、じつは潜在意識の奴隷にすぎない

この実験結果は衝撃的でした!!三蔵法師(潜在意識)と孫悟空(意識)の関係だと思いました。


これが3.にも繋がっていきます。

人間は意識して行動しているようで実は大部分の作業を無意識的に行っています。

駅から家までを歩くこと、服のボタンをはめること、ながら作業は典型例ではないでしょうか。驚くことではあるけれど悪いことではありません。

ただ感情も脳活動の副産物と言われるとちょっと寂しいかもしれませんね。

「あの映画メッチャよかった、感動した!!!」

というのが、

「あの映画観たら、脳のある部分が活性化して、感動という感情が出たよ」

となってしまうので(笑)



笑える部分も沢山あるので興味のある方は是非♪



<キーワード>
汎化 クオリア(覚醒感覚) 自由意志

<関連文献>
『マーフィー100の成功法則』(三笠書房) 『単純な脳、複雑な「私」』(朝日出版社) 『脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? 』(新潮社)









役に立ちましたらお願いします。
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