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『食物繊維で現代病は予防できる』

No.118
著者 デニス・バーキット(Denis Burkitt)
監訳 桐山 修八


2013年10月に読みました。この本を知ったのは“No.25”を読んだ時ですね。1983年に出版された本です。
これまでも1980年代頃の本を何冊も紹介していると思います。名著は時代を超えると共に、食に関する必要な情報はもう十分決着が着いているのではないかと感じます。適切な情報は昔から発信されているのに改善されていない。まぁ、それが人間の面白い所なのかもしれませんが・・・。


内容はこれまでの本でほとんど補えると思います。新たに勉強になった部分を中心に取り上げます。


<著者の主張>

1.未精製の穀物を沢山食べよう。

2.精製炭水化物(砂糖など)と脂肪摂取が西欧病の原因である。



<解説・補足等>

1.についてです。著者は日本人ではないため、全粒分のパンや小麦フスマを個別で挙げています。これだと日本人の食事に合わないので、我々は玄米や分搗き米・雑穀という解釈でいいと思います。

少し栄養学的な説明になります。

①炭水化物=糖質(エネルギーになる)+食物繊維(エネルギーにならない[厳密には微量はなる]) です。そして、

②食物繊維は3種に分けられるようです。
P56 セルロース・ペントース[ペクチンやガム類もこの群として扱うことがある]・リグニン(炭水化物に属さない成分)
建築に例えると、セルロースが長い鉄の棒、ペントースが枝分かれした棒、ペクチン類はセメント、リグニンは外側の覆いとなります。


著者は、穀物に含まれている食物繊維の方が、果物や野菜のものよりも有効性が高いと研究が示していると述べています。

これは、棡原の食事とも一致しますね。P47にも同様のことが書かれています。
 第三世界では毎日西欧の2.5倍、40~60gの食物繊維を食べている。また食物繊維の供給源も異なっており、西欧では主に果物や葉菜から摂っているが、第三世界は穀類と根菜類に由来する。

P65に大便の量と通過時間の図が載っています。島田先生の本にも同様のものがありましたね。
西欧では70時間で100g、アフリカの田舎では35時間で400g(1日2回なので一回分は200g程度)となっています。

P72に名言がありました!
 「固いものを食べて、柔らかいものを出す」byケネス・ヒートン博士
便の説明としては分かり易くていいと思います。(著者も食物繊維≒固いなので完全に正しくはないと言ってはいます)



2.についてです。この本では西欧病として便秘、憩室病、裂孔ヘルニア、虫垂炎、静脈瘤、痔、糖尿病、虚血性心臓病、大腸がん、胆石を挙げています。

西欧病と呼んでいるのは第三世界(途上国)には見られないからということです。“No.16”にもありましたね。

歴史を見ると、DNAよりも環境因子の方がよほど大きいと思います。




<キーワード>
未精製穀物 砂糖 脂肪

<関連文献>
『太ったインディアンの警告』(日本放送出版協会) 『今の食生活では早死にする-アメリカ上院栄養問題特別委員会レポート』 『米と糖尿病』(径書房)







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