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『脱病院化社会』

No.64
著者 イヴァン・イリッチ
訳者 金子 嗣郎


回想にお付き合いいただきありがとうございました(笑)

こうして病院を就職希望の第一位に置いたことより、病院・医療の現状についてもっとよく知ろうと思いました。
そこで2~3冊の本を読んだことを覚えております。
ただ、どの本を読んだのか忘れてしまいました。

この本は読んだ気がします・・・↓↓


丁度この頃はオバマさんが国民皆保険制度を提案している時でしたね。
いくつかの本を読み、国民皆保険の長所・短所、社会的入院の現状、昔は老人医療費が無料だったこと、病床の変遷などを学びました。


で、最近ちょっと似た本を読んだのでここで紹介します。

2014年3月に読みました。
出版されたのは1979年です。

この本は翻訳本なので、日本の医療のみに言及しているのではなく、世界全般の医療について述べています。
原題は『Limits to Medicine』で副題は“Medical Nemesis; The Expropriation of Health”です。
そのまま訳すと、「医療の限界、医療における復讐-健康の収奪」となります。

難しい本でした。



<著者の主張>

1.医療そのものが健康に対する脅威になりつつある。

2.医療に限界を設けよ。

3.医療の介入が最低限しか行われない世界が、健康が最もよい状態で広く行きわたっている世界である。



<解説&感想等>

注だけで100頁もある本です。最近はこんな本、中々見ないですね。

“医源病”という言葉は、医療が生み出した病気という意味ですが、この本はそれを①臨床的、②社会的、③文化的というレベルにまで広げて考えています。この辺りが他の本にない独自の視点だと思います。このため、医療の世界だけでの話に留まらず、社会全体の中における医療の在り方について話をしておりますが、話があちこちバラバラに飛ぶ印象はありません。
ただ言い回しが難解です。


当時に比べて現代の方がはるかに、病気の概念が増え、病気も多様化し、予防への呼びかけも大きいと思います。メタボ、ロコモ、がんワクチン…いろいろできました。遺伝子診断や再生医療も発展してきましたね。
それなのに当時から、医療が脅威になりつつあるから制限せよと発言している先見性は凄いと思います。

P76 人々は自分たちは機械であって、しばしば修理工場に行かないと長もちがしないという信仰を強められ…

人間ドックに行くと殆どの人が何かしら【異常】と出るという話があります。早期発見を目的とした検診にどこまで効果があるかも疑問視されています。
それでも、行く人は沢山いるんですよね。たぶん上記のように考えているのでしょう。

医療費は上がりっぱなし(ついに増税ですね)、ですがこれの大半は高齢者医療で使われている。(学会の所で取り上げましたね)
どこまで医療が介入するのかそろそろ本気で議論するべきだと思います。



医療政策・医療行政はまったなしで深刻になっています。そのことだけは御理解いただきたいと思います。




<キーワード>
医源病 受苦 ネメシス 

<関連文献>
『健康という幻想』(紀伊國屋書店) 『人間はどこまで動物か』(岩波書店) 『監獄の誕生―監視と処罰』(新潮社) 『狂気と家族』(みすず書房)






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