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『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』

No.130
著者 村上春樹 河合隼雄


2014年4月に読みました。
この本は、著者らの対談をまとめたものです。対談は1995年11月に行われました。著者らの紹介は必要ないと思いますが、村上氏は作家、河合氏は日本の心理学の大家です。

対談形式の本は大変読みやすいですね。ファンの方だと楽しく読むことができますよ!

私は大学2年生のとき、教職心理学を学んでいく中で河合氏を知りました。もともと倫理が好きな高校生で、宗教とか哲学とか心に関する事に興味があったので魅かれましたね。
村上氏の本は『1Q84』が凄い話題になっていたのを覚えておりますが、読んでいません。読んだのは『ねじまき鳥クロニクル』だけです。それも中学校3年生です。学校の図書館にあり、面白そうな題名だったので手にしたのですが、当時の私にはほとんど理解できませんでした。だから逆に難解な本ということで記憶に残っておりました。

そしたら、この本の対談は『ねじまき鳥クロニクル』を書き終えた後の話のようで文中に登場してきたのです。衝撃的でした(笑) 書いていた頃の村上氏の心境がわかったので、改めて読んでみたいと思います。



この本は2部構成になっております。前半の対談の大きなテーマは“コミットメントとデタッチメント”でした。ここでの意味は特にコミットメントは「かかわり」、デタッチメントは「かかわりのなさ」ということでした。
そしてこのテーマを軸に、個人(個性)・阪神大震災・湾岸戦争・オウム真理教・結婚と話が流れていきます。

本文には、デタッチメントな若者が阪神大震災の時はコミットメントしたと出てきます。これは3・11でも同じでしたね。現代の大きな課題だと感じています。
インターネットなどの普及により、容易に繋がれるようになった一方、繋がっているという感覚が次第に変わってきたという気がします。響きは悪いですが、量が増えたことで質が下がったということなのでしょう。このテーマについては今後改めて取り上げたいともいます。

P38 日本語でものを書くというのは、結局、思考システムとしては日本語なんです。日本語自体は日本で生み出されたものだから、日本というものと分離不可能なんですね。(村上)
→民族を形作るのは言語、風土、食事ですね。

P82 なんのために結婚して夫婦になるのかといったら、苦しむために、「井戸掘り」をするためなんだ、というのがぼくの結論なのです。(河合)
→斎藤一人さんも「結婚は修行」とおっしゃっていますね(笑)



後半は、“物語”というテーマから始まって、治療・癒し という話を通り、最後に“暴力性”という所へ辿りつきます。

P131 小説の本当の意味とメリットは、むしろその対応性の遅さと、情報量の少なさと、手工業的しんどさにあると思うのです。・・・時間が経過して、そのような大量の直接的な情報が潮が引くように引いて消えていったとき、あとに何が残っているかが初めてわかるのだと思います。
→情報過多時代の弊害を上手く表現していると感じました。

P168~ わたしはそういう暴力性をもっていますよ、ということなんです。みんな持っているのですよね。・・・大きい原因のひとつは、やはり小さいときから経験がなさすぎるということではないでしょうか・・・。
→同感です。私もその一人かな(苦笑)草食系男子なんていうのも関係していると思います。「強い」と「優しい」は同じ高さにあるべきというのが持論です。優しいことの大切さはずっと説かれてきた一方、強いことの重要性はほとんど教わらなかった気がします。



<キーワード>
癒し 井戸掘り 身体性

<関連文献>
『心臓を貫かれて』(文藝春秋) 『アンダーグラウンド』(講談社) 『ねじまき鳥クロニクル』(新潮社)







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