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養生ブログ by食医の卵

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『福澤諭吉全集 第二十巻』

No.73
著作 慶応義塾

前回の本で福澤諭吉と健康の関係を紹介しました。ここで充分にお伝えできなかった、福澤諭吉の健康観について、ならびにその他、健康・養生に関するエピソードを今回紹介したいと思います。

福澤諭吉と言えば『学問のすすめ』が有名ですよね。もしくは1万円札の人でしょうか(笑)慶応大学創設者ということも母校の方は知っておられるでしょうね。

私も大学生の時は全く知りませんでしたが、福澤諭吉は日本の健康・養生観に大きく関わってきた人なんですよね。最初はとてもビックリしました!
福澤諭吉が関わったきっかけは英語です。安政6年、横浜見物に行き、オランダ語が全く役に立たないことを痛感します。看板も読めなかったそうです。これを機に、オランダ語の勉強を英語に切り替えます。

そして万延元年に渡米します。ここでアメリカ人と接したことで大きな影響を受けたのだと思います。
福澤諭吉自身も当時の日本人の中では背の高い人だったようですが、アメリカ人の身体の大きさに衝撃を受けたのでしょうね。

こうして、まず積極的な養生法として「身体を鍛える」ことを薦めていきます。前回の本で説明したとおり、養生術から健康法への転換ですね。「運動」を勧めた重要人物なのです。身体を鍛えることで、身体を大きくしてアメリカ人のような体格を目指そうと試みたのではないでしょうか?
また、盛んにアメリカ人のような食事をすることを薦めています。
今回の本を入手したのも、そのような記事が載っていることを知ったからでした。

P38 【肉食之説】
内容をざっくり訳すと、
 人間は雑食(五穀も食べ肉も食べる生き物)。しかし日本は農業中心で肉を稀にしか食べない。これでは栄養が一方に偏ってしまう。肉食をしないで生命力を落とすのは国家の危機だ。だからわが社では酪農を始めた。牛乳の功能は牛肉よりもさらに大きい。日本も牛乳を活用していくべし。

この続きに、「牛乳製造の種類」という項目があります。
ミルク、チーズ、バター、ミルクパウダー、コンデンスドミルクについて説明しています。

ミルク:身体の滋養を助け、食物の消化を促し、元気を増す百薬の長。また、子を育てるに牛の乳を用いれば、乳母を雇う必要はない。

バター:消化を助ける妙品である。
ミルクパウダー:旅行の際によい。功能は牛乳と同じ。

現代だからわかることですが、中々思いきった発言をしていますよね。
(ちなみにこれは明治3年に書いたものだそうです。)


その他、健康・養生に関わる【縁】を2つほど。

①福澤諭吉は北里柴三郎を支援するため、日本初の結核患者専用の病院「土筆ヶ丘養生園を建設した。なおこれには、Hygieneを「衛生」と訳した長与専斎の協力も欠かせませんでした。
現在は北里研究所病院となっております。 →参照はこちら→ “北里研究所病院だより第150号”

②福澤諭吉の没後ではありますが、大正15年に慶応義塾大学医学部の中に食養研究所」が設立され、昭和8年には大学病院に食養部が設立されたそうです。  →参照はこちら→ “第87回三田評論(2014年2月号)”


歴史を学ぶとこーゆーことに出逢えるので面白いです(^^ゞ

<キーワード>
養生 食養 運動 北里

<関連文献>
『医者からみた福澤諭吉』(中公新書) 『西洋事情』(慶應義塾大学出版会) 『北里柴三郎―雷と呼ばれた男』(中央公論新社)

P1000419.jpg
(この本の巻末に非売品と書かれておりました。amazonでは他の巻はあるのに、この巻はなかったので写真としました。)

役に立ちましたらお願いします。
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