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『沈黙の春』

No.132
著者 レイチェル・カーソン
訳  青樹簗一

2014年6月に読みました。
この本は有名ですよね。中学校の社会科で習ったような気がします。

著者がこの『サイレント・スプリング』を書いたのは1962年だそうです。そして1964年には日本で訳本が出たようです。その時の題名は『生と死の妙薬』でした。沈黙の春の方が、覚えやすくていいですね。

春は生命の息吹の季節ですよね。冬が終わり、植物も昆虫も動物も動き出す時期です。だからそこには躍動感や生きている音を想像することができると思います。そんな「始まり」を感じられる春が、来ない!! 冬眠明けの動物、新芽、孵化が見られない。太陽の光だけが冬の終わりを告げ、春が来たことを教えている・・・そんな光景を言葉にしたものです。

自然に何が起こったのか?原因は何なのか?

それは、人間が撒いた化学薬品でした。人間が自分たちの都合のいいように自然をコントロールしようとした結果でした。
そして、「沈黙の春」は今年だけでなく、来年も、再来年も続いて行きました。

内容のコアの部分はこんな感じだと思います。


<著者の主張>

1.化学薬品は自然の秩序を破壊してしまう。

2.化学薬品の被害は最終的に人間へ降り注ぐ。

3.化学的コントロールを生物学的コントロールに切り替えよ。



<解説&感想等>

 この本は、自然破壊に警告を発した先駆書だと言われています。だから学校でも習うのでしょうね。そのおかげで、化学薬品の恐ろしさも、生態濃縮のことも既知でした。
 最近では「生物多様性」という言葉を耳にしますね。私が10代の時はあまり聞かなかったように思います。地球上の生物は近年、毎年4万以上の生物種が絶滅しているとか!!恐ろしいことです。

この本で何度も繰り返されているとおり、自然は絶妙なバランスを保っています。だから、ある生物を化学薬品で叩くと、それに捕食されていた生物が激増し別の被害が発生します。生物多様性が失われると、このようなことが起こっていくというとが想像できます。
日本に関係する話ですと、最近ニホンウナギがレッドリストに登録されてましたね。私が小さい頃は「トキ」の話がありました。
日本産のトキが絶滅した一因には有機水銀があるそうです。これは化学薬品→生態濃縮が関係しています。有機水銀といえば水俣病(四大公害病)が有名ですね。
なお、水銀は胎児に対する悪影響が懸念されているため、妊婦の魚介類摂取には配慮すべきとなっております。日本人の水銀摂取の80%以上は魚介類由来だそうです。厚労省は水銀摂取のリスクを減らしつつ、魚介類摂取のメリットをと言いますが、まさに二律背反でしょう。

これが2.の最終的に人間へ被害が返ってくるという典型例だと思います。

だから、化学(人間の力)で自然を支配するのではなく、自然の秩序で行われていることを利用しようということになります。
結局、自然を支配できるという発想自体が間違っており、人間も地球上の動物の1種に過ぎないということを自覚するべきです。
これは私的な考え方ですが、捕食されない人間にも天敵がいます。何だかわかりますか?これは厳密には生物ではありません。



正解は「ウィルス」です。

人間があまりに地球を破壊した時、生物多様性が失われ、ウィルスがパンデミックを起し、人間を激減させる。そして地球はかつての秩序回復に向かっていく・・・。
一見映画のようですが、まんざらでもないと思っています。
ウィルスでなければ自然災害。大雨なら、ノアの方舟でしょうか(笑)




<キーワード>
化学薬品 生態濃縮 生物多様性

<関連文献>
『複合汚染』(新潮社) 『奪われし未来』(翔泳社) 『ハチはなぜ大量死したのか』(文藝春秋)




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