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養生ブログ by食医の卵

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『生活習慣病と食養』

No.77
著者 井上勝六

お待たせしました♪

これで東洋医学シリーズは終了となります。この本は東洋医学会の学術大会会場で見つけました。非売品ということなので買いました。2002年に出版されています。

著者は研究者ではなく、東洋医学を中心に活動している医師です。本を読むと「いかにも東洋医学の人」という感じがしました。それは歴史・古書に詳しいということです。少々脱線すると、東洋医学会に参加して非常に特徴的だと感じたことがあります。それは発表分野に“医史学”というのがあるのです。治療効果がどうだとかいう臨床報告でも、基礎研究の話でもないのです、簡単に言うと理系でないと言えば良いのでしょうか?この分野だけ会場が異質でした(笑)著者もこの医師学にわりと詳しい方なのだと思います。あの古書にはこう書いてある、この古書にはこう書いてある、ということを淡々と書き連ねてこの本が出来上がっている印象です。だから主張とかは特にありません。科学的な裏付けというのもあまりありません。

古書の話はあまりにマニアっぽい話になるので、今回はその中から役に立ちそうなモノを紹介します。

1)うどんや風一夜薬本舗:初期の悪寒を感じたら、生姜汁や卵酒など、熱いものを飲んで身体を温めて発汗し風邪を治すということが昔から行われていました。これに最も近い漢方薬が葛根湯ですね。このような習慣から、昔はうどん屋で風邪薬を売っていた ようです。その薬局が上記のお店で、大阪に今でもあります。→→“店舗”
逆に考えると、悪寒を感じた場合、生姜、ニンニク、ねぎ、ニラなどの香りの強い野菜に唐辛子を加えた煮込みうどんを食べ、身体を暖めて寝るとよいということになりますね!!


2)薬膳の歴史:薬膳は中国古来からあったと思われておりますが、嘘です(笑)大げさに言えば、健康ブームに乗ったビジネスです。理由は、古書に「薬膳」という言葉は存在しないからです。この本には、“1980年代に中国最初の薬膳レストラン「同人堂薬膳餐庁」が四川省成都市に開店した”と書いてあります。「葯」という感じも使われるようです。医食同源は中国の薬食同源から日本人が作った言葉というのは有名な話ですね。


3)薬粥について:清時代の『老老恒言』には100種類ばかりの薬粥が記載されているといいます。帯津三敬病院では薬粥を積極的に利用していると聞きます。日本でも昔は今より粥を食べていました。


4)穀養・畜益・菜充・果助の実践を:地球上には約20万以上の被子植物があり、その3000種が食糧としてある程度利用され、さらにその200種が多少栽培化され、その中の10種類前後が主要な食糧となっています。そしてその中心はイネ科の米・麦・トウモロコシです。主食しっかり+おかずの考え方にはとても共感できました。なお、この部分に書かれている栄養関連情報は古いので参考に出来ない部分もありました。読む方は注意して下さい。


<キーワード>
養生 穀物 薬 食医

<関連文献>
『養生外史―不老長寿の思想とその周辺〈中国篇〉』(医道の日本社) 『薬膳の原典 飲膳正要』(八坂書房) 『食と文化の謎』(岩波書店)



食養
(現代出版プランニング)



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