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『最貧困女子』

No.85
著者 鈴木大介

2014年12月に読みました。“格差シリーズ”1冊目です。

この本が出版されたのは2014年9月です。話題になっているので、知っている方も多いのではないでしょうか?
12月21日付けの朝日新聞でも記事で紹介されていました。


シリーズ一冊目にぴったりだったなぁと感じています。正直、本当にここまであるのか・・・(;一_一)と思う内容です。
そのくらい、私には知らない世界が広がっていました。


<著者の主張>

1.最貧困女子は可視化されていない。

2.最貧困女子は「3つの無縁と3つの障害」を複数抱えていることが多い。

3.小学生時代に救いの手を差しのべたい。



<内容の補足等>

2.から説明に入ります。
3つの無縁とは、「家族の無縁・地域の無縁・制度の無縁」のことです。
3つの障害とは、「精神障害・発達障害・知的障害」とされています。

3つの障害は置いておいて、無縁というものは現代の日本社会の象徴かもしれませんね。こちらにも大変関心があります。
家族に縁がなく、地域の縁がある人は極めて稀だと思います。生まれた瞬間から大人でないとあり得ない話だと思いますね。だから、家族の縁がなく育った人はまず地域の縁がない。


1.の説明に入ります。
家族を捨て(地域も自動的に棄てられる)都会などに出てくる。この時点で2つの無縁ですね。ここでなんとか自立してやっていけばよいのですが、ハードルは非常に高く、貧困に陥り行き詰まる・・・このタイミングで制度の縁に引っかかる人もいます。
しかし、家族の縁を捨ててきた人にはそれ相応の理由があります。だから、制度の縁に引っかかっても、家族の所に戻されるくらいなら、現状の方がましと考え、その手を振りほどく人がいます。また、自分で利用できる制度を取捨選択できればいいのですが、初めからそんなことに精通している人はいません。このため、防げる貧困を防げないでより貧困へ進んでいくことが多いようです。

こうして、制度の縁からも離れ、ついに最貧困女子となってしまいます。完全に孤立しています。これが可視化されない理由です。


解決策の例として③を挙げさせていただきました。
著者は、この他に2つの策を挙げています。
1)家を飛び出す前 2)家を飛び出した後の18歳未満 3)18歳以降 
といった感じです。

③は1)ですね。2)、3)も大変大切なのですが、私の職業に最も近いことと、問題の根本にあることだったので1)=③を挙げました。

ここには経済格差や貧困の連鎖というものが大きく関わっています。
冒頭に挙げた新聞の記事に合ったとおり、これらの問題は決して「自己責任」などということでは解決できないものだと感じました。


本文中に、「貧困と貧乏は違う」という言葉がありました。

『ALWAYS 三丁目の夕日』などで描かれている戦後の日本は、貧乏だったけど貧困じゃなかったんだろうと思います。
風習や近所づきあいなどを捨て、個人の自由が重んじられるようになった日本ですが、もう一度古き良き日本を目指す時代がくるのかもしれないと思いました。


<キーワード>
貧困 風俗ワーク 無縁

<関連文献>
『子どもの貧困II―解決策を考える』(岩波新書) 『隠された貧困』(扶桑社) 『子どもに貧困を押しつける国・日本』(光文社)






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